フィンランドの作家トーべ・ヤンソンが生んだ「ムーミン」は、世界中で愛され続けている人気作品であり、コミックや文学、映画や舞台など様々なジャンルを通して世に出されています。
この映画は、トーべ・ヤンソンの半生を描き、どのようにムーミンやその仲間たちが生み出されていった誕生秘話を映像化したものになります。
【あらすじ】
1944年のヘルシンキ。戦火の中でトーベ・ヤンソンは自分を慰めるようにムーミンの世界を作り、爆風で窓が吹き飛んだアトリエでの暮らしを始める。型破りな彼女の生活は、彫刻家である父の厳格な教えとは相反していたが、自分の表現と美術界の潮流との間にズレが生じていることへの葛藤、めまぐるしいパーティーや恋愛を経つつ、トーベとムーミンは共に成長していくのだった。自由を渇望するトーベは、やがて舞台演出家のヴィヴィカ・バンドレルと出会い、互いに惹かれ合っていく。出演:アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ロニー、ヨアンナ・ハールッティ、ロバート・エンケル
監督:ザイダ・バリルート 脚本:エーヴァ・プトロ 音楽:マッティ・バイ 編集:サム・ヘイッキラ
2020年/フィンランド・スウェーデン/カラー/ビスタ/5.1ch/103分/スウェーデン語ほか/原題:TOVE/配給:クロックワークス
© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved引用元:ムーミン公式サイト
フィンランドでは同性愛は犯罪・病気と見なされていて、1971年までは違法とされてきました。
そのような時代背景の中、セクシャル・アイデンティティを隠す事なく多彩な恋愛模様も描かれているので
日本公開時にはぜひご覧になっていただきたい作品です。
2020年10月に本国フィンランドで公開された本作は、瞬く間に人々の共感を集め、スウェーデン語で書かれたフィンランド映画としては、史上最高のオープニング成績を記録。第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表にも選出されるなど、高い評価を得ている。
そして、日本でも2021年秋に『TOVE(原題)』が上映される事となりました。